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技術ホワイトペーパー

概要​

HAPは、企業のデジタル構築ニーズに最適化されて設計されたプラットフォームです。特にバックエンドアプリケーションの複雑さに注目し、高粒度なデータ構造、ユーザーロール、権限、ワークフロー等の定義機能を抽出することで、開発者とエンドユーザーの双方に柔軟な業務アプリケーション構築環境を提供します。

HAPは、コンテナ技術に基づいた最新のエンタープライズソフトウェア製品です。パブリッククラウド版はnocoly.com上で稼動し、コンテナ版はDockerによりお客様自身の計算環境で運用できます。

主要価値:

  • ノーコードで企業向けアプリケーションを構築し、究極の柔軟性でユーザー力を最大限に引き出します。
  • DevOpsプロセスから解放し、ビジネスエンジニアリングを推進します。
  • アプリケーション導入を劇的に高速化します。
  • 統合型アプリケーションプラットフォームによるデータセットの統一を実現します。
  • すべての作成アプリケーションに共通のオープンプラットフォームを提供します。
  • 直感的かつ流麗なUXデザイン。
  • クラウドネイティブ技術スタックをフル実装。

1. 顧客価値​

HAPは、企業のデジタル化現場が直面する主要な課題に対応する製品です。各価値提案は、企業ITユーザーが長く抱えてきた課題解決に直結しています。ノーコード/ローコードアプリケーションプラットフォームはクラウド・ビッグデータ・業務開発運用の成熟技術を統合し、企業のDX推進の主要ソリューションです。

(1) 究極の柔軟性と実装力

業務管理プロセスに密着した情報システム構築は、既製ソフトウェアでは満たせず、従来は煩雑なカスタム開発が必須でした。開発過程には複雑な要件の伝達、プロトタイプ検証、コストのかかる開発・テスト・運用改善が発生します。APaaSによるパラダイム転換と高粒度な構成力で全工程をノーコード・ローコードで実現し、カスタム開発のコストを大幅削減します。初期導入だけでなく、業務変化に応じたシステム修正も容易です。

(2) データ連携性

中大規模企業では、技術スタックの異なる自社開発システムや、ブランドごとの業務ソフトのデータサイロが存在します。デジタル管理においては、これらサイロのデータを横断的に接続可能にし、複数アプリケーション間のデータ活用やデータミドルウェアへの集約が求められます。結果として、より柔軟なデジタルコラボレーションができるようになります。

(3) オープン設計

HAPで構築された業務アプリは、自動的にREST準拠の標準オープンインターフェースを装備します。全データオブジェクトに対して追加・削除・参照・更新が可能な完全なAPIを提供。ワークフローのWebhookトリガーやアクションノードもノーコードで他アプリAPIと連携可能です。HAPのフロントエンドは外部アプリ画面との埋め込みにも対応します。

(4) 誰でも学びやすい業務アプリ構築

多くの業務シーンはノーコードで構築できます。製品機能は深い一方で、UIはシンプルで直感的。業務プロセスに精通する非エンジニアでもすぐに活用できます。

(5) クラウドネイティブ技術スタックとクロスクラウド展開力

HAPはマイクロサービスアーキテクチャを採用し、Java・Node.js・MongoDB・MySQL・Redis・gRPC・ElasticSearch・Kafkaなどの先端クラウドネイティブ&オープンソース技術を活用しています。コンテナ技術と自動運用オーケストレーションにより、高い弾力性と安定性を持つアプリ稼働環境を提供。パブリッククラウド・お客様運用環境双方で同一の機能を利用できます。


2. 適用範囲​

HAP製品により、ノーコードで様々な企業向けミドル/バックエンドアプリケーションを構築可能です。代表的な業務アプリタイプ:

(1) リレーショナルデータ構造を活用した中核業務管理アプリ

業界ごとの業務管理システム例:流通業での販売物流管理、生産/資材/設備管理システム、サービス業でのプロジェクト管理等。専用ソフト購入またはカスタム開発の代替として、HAPは高い個別化・柔軟性・開発効率を実現します。

(2) モバイルで現場データ収集を行う業務アプリ

メーカー、建設、リテール分野など、現場スタッフがモバイルアプリからデータ入力するケースに対応。

(3) API経由でコックピット型管理ボードを構築する業務アプリ

他システムからのデータ取り込み、データセンターへの集約、自社ダッシュボード構築など。BI+ETLを独自手法で代替します。

(4) 部門単位で構築する業務専用アプリ

シンプルなアプリケーションを業務部門の非エンジニアが直接構築・主導でき、組織全体のアプリ管理によりシャドーITも防止します。

(5) 業務プロセス自動化のためのアプリ

HAPの自動ワークフローは、手作業で途切れていたプロセス(例:注文・出荷・請求連携、タイマーによるチェックリスト生成、設備保全通知、契約満期リマインダーなど)を自動連携します。

(6) データ流通・記入・承認プロセスのための業務アプリ

複雑なデータ協調のため、フォームデータ・承認ノード・入力ノードを組み合わせた手動制御型ワークフローアプリを構築します。

下記は、APaaS製品で代替可能な主要業務アプリ30カテゴリとその代替適合度の一覧です。

名称正式名称説明APaaS代替可能度
ABMAccount Based Marketing個別顧客ベースの現代マーケティング戦略で、MASの一分野。B2B、高級業界、航空、ホテル、保険などでパーソナライズ重視の施策を実施。6
APSAdvanced Planning and Scheduling製造工程の計画&スケジューリングを最適化し、資材・設備資源の有効活用を目指す専門アプリ。6
ATSApplication Tracking System採用業務全体を管理。外部求人サイト等との連携・自社タレントプール運用も含む。5
AccountingAccounting Software財務の二重仕訳・帳簿管理・財務指標分析。調達・在庫・請求等モジュールを含む完全型ERPも存在。8
BIBusiness Intelligence各種業務データソースから抽出分析・可視化。フルスタックBIはデータウェアハウス、ETL、OLAP、可視化を内包。他アプリとのDB/API連携も多い。5
BPMBusiness Process Management承認制御・業務自動化の抽象管理。BPMN準拠のビジュアルワークフロー構築と運用可。新興ローコード製品に機能重複有。9
CADComputer Aided Design建築・製造・メディア向け設計スイート。部品/素材管理・設計ファイル管理も搭載。主たる利用者は設計者や技術者等。1
CAMComputer Aided ManufacturingCADとペア。CNC機械等への最終指示生成に利用。CADベンダーの統合型も多い(CAE含む)。1
CEMCustomer Experience Managementオムニチャネル・顧客体験重視型CS/ポータル。ライフサイクル全体での満足度分析&改善を目的。5
CMSContent Management SystemWebサイト管理・運用用のCMS。国内ではミニプログラムや公式アカウント運用もCMSに含む。3
CRMCustomer Relationship Management顧客獲得から成約までの営業Funnel管理。商談・顧客・商品・契約等一元管理。ERPと境界が曖昧な場合も有。8
CSCustomer Supportヘルプデスク/ワークオーダー管理型CS。全チャネル統合・顧客対応全ライフサイクル管理。コールセンター特化型も有。CRMのCSモジュールやCEMとも領域重複。7
DMPData Management Platform主にオンライン広告のオーディエンスデータ管理用。広告主・代理店・メディア間データ分析を実現。0
DMSDocument Management System企業内文書共有管理。画像認識、バージョン管理、メタ情報、署名等の高度機能を搭載。業種によってアーカイブ管理が重要な顧客に適合。4
ERPEnterprise Resource Planning製造・流通業の中核業務全般を網羅。顧客・販売・調達・在庫・財務まで一括管理。業界によってはERPが統合型業務システムの代名詞にも。9
HRMHuman Resource ManagementHR全領域の管理スイート。組織情報や人事情報の他アプリ連携も充実。7
LCAPLow Code Application Platformモデル駆動型ローコード開発。データモデル・ビュー・ルール・ワークフローの深いビジュアル設定。フロントページカスタマイズ可の製品もありAPaaSと収束傾向。10
LIMSLaboratory Information Management System研究・医療・製造分野のラボ向け管理。設備・試料・結果・工程の記録・分析・報告等を管理。9
LMSLearning Management System企業研修・教育・試験管理。オンライン授業やコミュニティ組織が可能。教育業界の中核システムにも。5
MASMarketing Automation Software営業・リード・キャンペーン一元管理。マルチチャネルでの施策運用、SFAやCRMとの連携。ユーザー動向をリアルタイムで捕捉。メール・SMS等も分類対象。5
MESManufacturing Execution System原材料~完成品製造までの工程管理。工数・資材・製造指示・効率解析に活用。ERPやPLMと連携。8
OAOffice Automation多機能な国内業務ソフトカテゴリ。社内コミュニケーション、文書、タスク、プロセスまで統合。知識管理や業務特化アプリとも重複。9
PDMProduct Data Management製品情報(技術・マーケティング)管理、バージョン・パートナーと最新情報共有用途。9
PLMProduct Lifecycle ManagementR&D組織の製品開発工程管理。全設計変更・ドキュメント・品質・サプライチェーンまで含む。9
PMSProperty Management System賃貸業やホテルなど資産管理型業務の中核アプリ。収益最大化用の動的ルームレート管理等も搭載。6
POSPoint of Salesリテール現場での販売・決済端末。新時代では統合型やモバイル対応に進化。セルフレジ型端末も含む。1
PSAProject Service Automation専門サービス業向けプロジェクト別業務アプリ。営業・サービス・財務連携を自動化。8
SCMSupply Chain Management仕入・物流・生産一括管理。ERPと異なりサプライヤープロセスを詳細に管理。業界特化が多く万能型は少ない。7
SCRMSocial CRMソーシャル時代特有の顧客・営業管理。WeChat等SNSと連携し営業・マーケ業務を強化。3
TMSTransportation Management System運送契約・配車・追跡・ルート最適化等、物流側のSCM高度管理アプリ。6
WMSWarehouse Management SystemIoT活用含む大規模倉庫・物流業向け。在庫・返却・ピッキング・自動補充など高度機能を実装。EC・ERP連携も対応。6

補足:ノーコード/ローコードプラットフォームで実現困難な業務アプリも存在します。

  1. 一般消費者向けのフロントエンド型アプリ
  2. CAD/CAM等高度な専門ツール
  3. ミニ企業向けの在庫管理等、安価な標準製品領域
  4. 飲食業POS、ホテルルームレート予測等、きわめて特殊なUI・アルゴリズム領域

3. 実装原理​

ノーコード/ローコードによる企業向け業務アプリ構築の本質は、データ管理(CRUD)とワークフローの2大目標を軸にしていることです。典型的な業務アプリ構築工程には共通する設計要素が存在し、APaaSはそれを抽出し、従来のフロント/バックエンド設計・コーディングをアプリ化によって置き換えます。

HAPの選択したソリューションは、フォーム可視化によるデータモデル構築、ロールごとのデータビュー作成、ワークフローによるカスタムデータアクション・自動処理・内蔵集計など、次の6要素で構成されます。

(1) データ構造
フォーム可視化でデータモデルを構築。コントロール=フィールドタイプに直結。関連ワークシート・数式・参照型で関係型データ構造も作成。サイン・位置・メンバー・部門・自動番号等、業務固有コントロールを設計。

(2) ビュー
グリッド/ボード/組織ビュー等、データの見せ方を決定。柔軟なフィルタ・表示非表示ルール・並び替えなどの設定が可能。

(3) 統計
ワークシート単位で棒グラフ・折れ線・円グラフなど作成。個人用途・全社共有の両方に対応。

(4) カスタムページ
シート・ビューの他に、空白ページへチャートなど各種部品を自由設定可能。管理ダッシュボードなど可視化重視のアプリに活用。

(5) ユーザー・ロール・権限
アプリ内でカスタムロールを作成し、各ロールごとの参照・編集・削除・登録の権限を柔軟に設定。フィールド単位まで権限定義可能。ユーザー・部門割り当てによって、RBAC(役割ベースアクセス制御)を完全視覚化します。

(6) ワークフロー
「If This Then That」型の業務自動ワークフロー。データ変更・動的時間・Webhookでトリガー可能。アクションノードにより参照・指示・更新・追加・削除・承認・入力・通知・外部API連携まで対応。カスタムボタンからもワークフロー起動可能。

これら6要素で、データ管理&業務フローに基づくあらゆる業務アプリをノーコードで構築できます。

ビジュアルIDE/高速開発ツールとの違い​

HAPはローコードプラットフォームですが、実装手法において従来のIDE型ツールと根本的な違いがあります。

(1) HAPはAPaaSとして、クラウド分野の先端技術を全面採用。「単一アプリのソース生成やコンパイルは行わず、モデル駆動で即稼働」します。バージョン管理・デバッグも設定インターフェースで行います。

(2) ノーコード中心で、ワークフロー内コードブロックやAPI連携部のみローコード。ユーザーのプログラミングスキルを前提とせず、業務担当者が主体となれます。

(3) アプリモデルの「交換・再利用」機能を内蔵。他テナントへのモデルエクスポート・インポートが可能です。

(4) 学習容易性:短期間で業務担当による単機能アプリ構築ができます。専門開発者や情報設計者には、高粒度のカスタム構成力で複雑な要件にも十分対応できます。


4. 複雑な業務アプリの構築​

APaaS=ノーコード=単純な業務だけ、と誤解されがちですが、実際は次のような複雑性にも十分対応できます。

企業アプリの複雑性:

(1) 多数のデータオブジェクト、属性の複雑さ、階層的なデータ関連

(2) 多ロール、属性や組織構造関連の個別権限設定

(3) データ管理の枠を超え、業務フロー(データ流通・承認・記入等)を含む

(4) 高次元なデータ分析や大量のレポート

(5) 特殊で高度なアルゴリズムを要求

(6) 外部アプリとの統合

APaaSによる分割解決​

複雑な業務は分割して各モジュール構成力で解決します。 例えば、データ管理・ビュー・権限・ワークフロー・レポート・API連携といった細分化された粒度で設計し、HAPの高粒度設定力を活用します。

ワークシート​

  • データ型&表示コントロールを自由に設定できます。
  • オブジェクト追加は自由。
  • 相互リレーション(1対1, 1対多, 同一シート間関連など)も全対応。

ビュー​

  • 各ロールに応じて異なるデータ次元で表示できます。
  • 柔軟な行・列フィルタ・並び替え・表示非表示設定ができます。
  • ビューごとにカスタムボタンも設置可能。

ロール・権限​

  • アプリ独自のロール割り当て
  • ロールごとにシート・レコード・フィールド単位の権限設定
  • 組織構造・報告系統と連携したデータ権限制御
  • ロールごとに機能ページ・ボタンの配布

ワークフロー​

  • データ変更、時間条件、手動操作でワークフローをトリガー
  • データ検索・指示・追加・編集・削除まで可能
  • バルクデータ・配列操作対応
  • 承認・記入など人手参加と連携
  • 高度なスクリプト言語利用でアルゴリズム設計可能
  • あらゆるデータ型操作(テキスト・数値・選択・ファイル等)

レポート​

  • 任意オブジェクト、関連オブジェクトに基づく可視化
  • 多様なレポート形式
  • レポート配布とロール別表示制御

オープンインターフェース​

  • 任意データオブジェクトのAPI参照・追加・削除・更新
  • ワークフロー実行時、外部API呼び出し
  • 外部アプリからデータやイベント受信、ワークフロー起動, パラメータ受け渡し

これら粒度で柔軟に設計し、分割構築することで、どんなに複雑な業務課題も体系的に実現可能です。加えて、権限分配で個々の担当者には必要な画面・操作だけを配布でき、従来型開発のような複雑性の"押付け"を防げます。

複雑系システムの事例​

(1) 製造業向け生産実行システム
製造現場の業務効率化とDX加速。管理データやプロセスは、フレームワーク上で自社業務特徴に合わせて自由設定可能。ERPと連携し、調達・入荷・在庫情報取得等にも対応。

(2) ERPシステム
社内購買・販売・在庫・請求一括管理。従来は2〜3ヶ月かかる開発をHAPなら2週間程度で個別カスタマイズ導入。
例:同一仕入先への購買一括化や、販売・仕入・返品の在庫連携、資材別入出庫ルール、在庫振替・先入先出、帳簿特殊処理、リアルタイム多次元レポート等。

ERP機能構成図​

ダッシュボード調達管理販売管理在庫管理請求管理
データ概観仕入先台帳顧客/コンタクト倉庫販売請求書
販売盤仕入先見積見積商品在庫仕入請求書
購買盤購買申請販売注文仕入入庫売掛金
在庫盤購買発注販売請求販売出庫買掛金
財務盤仕入返品販売返品在庫振替支払取引

(3) 多部門・多階層のロール&権限設定
複雑な業務プロセスの多部門・多階層対応。RBAC分析により役割別権限を容易に設計。ビュー配布により、ロールごとに可視・編集・操作可能なシート・レコード・フィールド範囲を数分で設定。

  • 各ロールに特定画面・レコード・フィールドのみ表示/操作付与
  • 同一画面でもロールごとの操作権限変更
  • 上司は部下のデータ閲覧・操作権限を持つ

(4) 多システムデータの連携統合
業務の変化や既存システムの資産活用を目的に、外部システムとのデータ統合も必須。

  • HAPで実現困難な機能領域(例:物流状態、空間モデリング等)との連携
  • 既存システムの大量データ移行や、非移行での活用
  • 複数システム間データパイプライン(データミドルウェア)
  • 元システムの継続利用を前提に新システム構築

HAPは標準API/Webhook/外部API連携を完備。ワークシート・レコード・フィールドごとにID指定取得が可能です。

Amazon受注、金蝶K3、金蝶星空、IoTプラットフォーム、可視化大画面、帆软T100、WeCom/DingTalk等と標準インターフェース経由で柔軟接続し、データパイプラインの拡充も自在です。HAPをデータセンターとして統合管理も可能です。

データパイプライン​

APaaS製品の普及により、他社システムとの連携ニーズが拡大しています。主な統合モデル例:

1. メッセージ連携型(推奨)​

リアルタイムAPI呼び出しによる同期・非同期・Publish/Subscribe通知。

  • リクエスト/レスポンス(1対1同期):APIで通知・結果取得。高負荷時には待機・オーバーロード対策必須。
  • 非同期キュー/コールバック:API受付後、キュー消化・処理完了時にコールバックで通知。
  • Publish/Subscribe(1対多通知):イベントサブスク登録者に対しデータ変更通知とコールバック。
  • HAPでは、ワークフロー起動や外部API連携をこれらの方式で実装します。

2. アプリケーション連携​

「統合ツール」の開発で他アプリ認証・定期データ取得(全件・増分)・条件付プッシュを実現。結合度低下・技術選択自由で、大量データや独自要件に好適。ただし、アプリ側の自動Pushでない場合はリアルタイム性劣るケースも有。

RPA(Robotic Process Automation)による画面操作型自動化も補完手段です。

3. OLAPデータソース接続​

BIレポート用にデータソースアドレス設定、権限・条件に基づくドリルダウン/加工・集約保存が可能。

4. ファイル連携(エクスポート&インポート)​

手動でExcel等データを出力・他システムへインポート、再取り込み対応。HAPではExcel取込時のフィールドマッピング・重複検知・データ関連自動生成機能も提供しています。


5. 機能構成​

HAPは「ノーコードアプリ」「コラボレーションスイート」「アカウント管理」の3大機能モジュールで構成されます。

(1) ノーコードアプリケーション構築
HAPのコア機能。基本部品を用いて企業業務アプリを構築。

  • ワークシート:アプリのデータ構造設計
  • ビュー:ユーザーロールに応じたデータ表示
  • 統計:データ分析・集計
  • カスタムページ:チャート等部品設置・ロール配布
  • ユーザーロール・権限:詳細権限構成
  • ワークフロー:トリガー&アクションによる業務自動化

(2) コラボレーションスイート
企業の共有・コミュニケーション・タスク・スケジューリング・文書管理を実現。アプリ基盤との連携も可能。

  • ポスト
  • タスク
  • カレンダー
  • ファイル

(3) アカウント管理
「個人管理」と「組織管理」に分かれます。

  • 個人アカウント
    • 個人情報編集
    • 電話/メール連携
    • パスワード変更
    • 言語設定
    • 情報公開設定
  • 組織アカウント
    • メンバー/部門管理
    • 報告系統設定
    • 引継ぎ
    • グループ案内
    • データ出力
    • 組織情報編集
    • グループ管理
    • 使用状況集計
    • 権限・ロール管理
    • アプリ管理
    • ワークフロー管理

6. 技術アーキテクチャ​

デプロイ要件

  • Linuxベース、仮想/物理/クラウドサーバ対応
  • 主流OS:Debian, Ubuntu, CentOS・CPU:AMD64, ARM64等

デプロイ方式

  • スタンドアロン(Docker Compose)
  • クラスター(Kubernetes)

技術スタック

  • アーキテクチャ:gRPC + マイクロサービス(80+サービス)
  • フロントエンド:React
  • バックエンド:Java, C#, Node.js
  • データベース:MySQL/MongoDB
  • ミドルウェア:Redis, Kafka, Elasticsearch, MinIO

データベース&ミドルウェア運用

  • MySQL:基本システムデータ(ユーザー・組織等)
  • MongoDB:業務・アプリアプリデータ
  • Redis:システム性能向上のためのキャッシュ(ユーザー/組織/アプリ/シート/レコード/ワークフロー等)
  • Kafka:シート集計・データ収集・ワークフローイベント。高スループット&順序性確保。スーパー検索でも活用。
  • Elasticsearch:アプリ横断データ/コラボデータの全文検索・使用状況集計。
  • MinIO:S3互換オブジェクトストレージ。アリババOSS等も選択可。
  • Flink:データパイプライン用ストリーム処理。リアルタイム同期&ETL。

主要機能モジュール
ワークシート・ビュー・統計・カスタムページ・ロール権限・外部ポータル等。API連携・データパイプライン機能で外部システムとのデータ連携やデータサイロ解消を支援。

アプリテンプレート&プラグインセンター

多業界対応テンプレート搭載、再設定可能。プラグインでビューやワークフローノードの拡張も可能。

基本データ・連携機能

人員管理・組織管理・SSO・WeCom/DingTalk等外部連携も対応。

マルチデバイス&リアルタイム同期

Web PC・モバイル・ミニプログラム・ネイティブアプリ(iOS/Android)でリアルタイム同期。端末間で一貫性のあるUXを実現。

スタンドアロンデプロイ​

構成概要​

サーバ1台から開始可能(同時接続数でスペック調整)。
4つのコンテナを起動し、各役割を分担:

  • マイクロサービス:主要業務ロジック
  • コードブロック:ワークフローツール
  • ストレージコンポーネント:DB/ミドルウェア(サーバ上ディレクトリ永続化)
  • 文書プレビュー:Office/PDFオンライン閲覧

サービスは全てヘルスチェックを内蔵し、クラッシュ時は自動再起動します。
プロキシ(任意)追加でアクセス制御も柔軟。
VPN/外部ネットワーク接続の選択も可能。

強み・弱み​

強み:導入が速く、サーバコスト・運用負担低い
弱み:単一障害点有(内部ヘルスチェック・自動復旧あり)

推奨サーバ構成​

同時接続スペックOS
〜1008C/32G/40Gシステム/100GデータDebian 10+
〜20016C/32G/40Gシステム/100GデータDebian 10+
〜30024C/48G/40Gシステム/100GデータDebian 10+
300超クラスター推奨-

クラスター型デプロイ​

構成概要​

  • DB&ミドルウェア分散設計。コンポーネントごとに同時接続数に応じたノード構成。
  • マイクロサービスはKubernetesでデプロイ。トラフィック量でレプリカ数を調整。
  • 複数プロキシで高可用性を確保。
  • VPN/外部ネットワーク接続も選択可。

ライト版(300+同時接続)​

強み:サーバ資源・運用コスト軽減。高可用性、部分的独自デプロイ 弱み:一部コンポーネントに障害で単一障害点発生

用途スペックOSサービス台数
ロード管理4C/8G/100G/200GDebian 10+Nginx1
マイクロサービス16C/48G/100G/200GDebian 10+HAP Microservices2
ミドルウェア8C/32G/100G/500GDebian 10+Kafka, Elasticsearch, MinIO1
データストレージ8C/32G/100G/300G SSDDebian 10+MySQL, MongoDB, Redis1
データパイプライン8C/32G/100G/200GDebian 10+Flink1

標準版(600+同時接続)​

強み:基本的高可用性+自動障害対応。汎用用途に最適 弱み:リソース競合の注意必要

用途スペックOSサービス台数
ロード管理4C/8G/100G/200GDebian 10+Nginx2
マイクロサービス16C/48G/100G/200GDebian 10+HAP Microservices3
キャッシュ4C/16G/100G/200GDebian 10+Redis2
ミドルウェア8C/32G/100G/500GDebian 10+Kafka, Elasticsearch, MinIO4
データベース8C/32G/100G/300G SSDDebian 10+MySQL, MongoDB3
データパイプライン8C/32G/100G/200GDebian 10+Flink2

プロフェッショナル版(1000+同時接続)​

強み:高可用+単一コンポーネント構成でパフォーマンス・可用性UP。拡張・管理も容易。 弱み:サーバコスト・運用負担が高い

用途スペックOSサービス台数
ロード管理4C/8G/100G/200GDebian 10+Nginx2
マイクロサービス32C/64G/100G/300GDebian 10+HAP Microservices3
キャッシュ16C/32G/100G/200GDebian 10+Redis2
MQ16C/32G/100G/500GDebian 10+Kafka3
検索16C/32G/100G/500GDebian 10+Elasticsearch3
ファイル16C/32G/100G/500GDebian 10+MinIO4
RDB16C/32G/100G/500G SSDDebian 10+MySQL2
NoSQL32C/64G/100G/500G SSDDebian 10+MongoDB3
パイプライン16C/64G/100G/200GDebian 10+Flink2

ハイパースケール・アルティメット版(1000+同時接続, 複数可用性ゾーン)​

強み:地理冗長・可用性ゾーン(AZ)を活用し、業務継続・DR対策万全 弱み:高コスト・ネットワーク遅延あり

対象:

  • 大企業
  • 金融機関
  • 官公庁
  • 医療機関

複数AZ設計により、障害・災害時も他AZで業務継続が可能。
例:北京(AZ1, AZ2)+上海(AZ3)構成。

用途スペックOSサービス台数
ロード管理4C/8G/100G/200GDebian 10+Nginx3
マイクロサービス32C/64G/100G/300GDebian 10+HAP Microservices6
キャッシュ16C/32G/100G/200GDebian 10+Redis5
MQ16C/32G/100G/500GDebian 10+Kafka5
検索16C/32G/100G/500GDebian 10+Elasticsearch5
ファイル16C/32G/100G/500GDebian 10+MinIO8
RDB16C/32G/100G/500G SSDDebian 10+MySQL5
NoSQL32C/64G/100G/500G SSDDebian 10+MongoDB5
パイプライン16C/64G/100G/200GDebian 10+Flink5

7. オープンソースモジュール​

HAPは主流オープンソース技術・言語・ミドルウェアを多く導入しています。

(1) .NET
CrossPlatform, Open Source, 柔軟デプロイ。HAP一部マイクロサービスは.NET 8(LTS)で開発。

(2) Java
シンプル・堅牢・安全・マルチスレッド等。HAPはSpring Bootをメインで活用し(特にワークフロー)。

(3) Node.js
Chrome V8ベースJavaScriptランタイム。SocketIOフレームワークでIM通信サービスを構築。

(4) MongoDB
分散ファイルベースNoSQL。柔軟データ構造と強力なクエリー。HAPのコア業務データはMongoDB中心。

(5) MySQL
Oracle傘下のリレーショナルDB。オープンソース版有。HAPのユーザー/組織データ等を管理。

(6) Redis
超高速Key-Valueストア。インメモリキャッシュ・同期・マスター・スレーブ対応。システム全般でキャッシュ活用。

(7) gRPC
高速汎用RPCフレームワーク。HTTP/2・ストリーミング・ヘッダー圧縮・多言語対応。HAP全体のマイクロサービス連携に利用。

(8) Elasticsearch
Luceneベース分散全文検索。REST API・複数ユーザー・Apacheライセンス。HAPのスーパー検索・統計はElasticsearch中心。

(9) Kafka
Apache分散ストリーム処理・MQ。パーティション・レプリカ・サブスクライバー・ZooKeeper連携で高耐障害・高負荷対応。イベント順序処理やデータ伝達にHAPで活用。

(10) MinIO
S3互換オープンソースオブジェクトストレージ。画像・動画・ログ・バックアップ等大容量データ保存。HAP全体のファイル管理に利用。

(11) Flink
Apacheの大規模データ処理(リアルタイムストリーム/バッチ)。高スループット・低遅延・分散性・柔軟なデータフロー設計。HAPのデータパイプラインのリアルタイムETLに使用。


8. 技術トピック​

NoSQLデータベース選定
MongoDB・Redis・Elasticsearch等を複数併用。各技術スタックはオープン・汎用・標準遵守で、ユーザー側が直接扱う必要はなくノーコード環境で完結。

コンテナ型プライベートデプロイ
中国初のノーコード/ローコード×コンテナ型オンプレ展開対応。Docker/Kubernetesサポートで運用・導入工数低減、クラウドネイティブの高可用性が確保できます。

フロントエンドオープンソース
HAP Serverの「mingdao-openweb」フロントコードを完全公開。フォーク・二次開発に対応。

マルチプラットフォーム展開
Linux/X86/ARM64・国内OSマルチ対応。迅速な操作コマンド(停止・再起動・アップグレード・ロールバック・バックアップ等)を内蔵。

アプリライフサイクル管理
インポート/エクスポート/バックアップ/保守/ロールバック/更新/アップグレード等。作成者が効率的に保守可能。

オープン設計
HAPで構築した業務アプリはREST準拠API・ドキュメント自動生成。Webhook・アクションノードもノーコードで外部と連携。

ハイパーオートメーション
既存の承認フローだけでなく、シートイベント・タイマー・カスタムボタン・APIトリガー等多様な起動方式。ワークフロー内でデータ追加・削除・参照・通知も対応。

コンポーザビリティ
PBC(Packaged Business Capability)思想で、自動ワークフローにより組織全体で業務プロセス=部品化・再利用。内部・外部API連携も自在。

データパイプライン
外部DB(MySQL, SQL Server, Oracle, PostgreSQL, MongoDB, IBM DB2, Kafka等)をデータソース/デスティネーションにし、秒単位レイテンシでリアルタイム同期。


9. 知的財産​

APaaS上で構築する業務アプリの複雑化・価値向上に伴い、著作権・契約法等の権利問題が注目されています。

権利成立と帰属

著作権法では「図面・モデル(設計図・地図等)」及び「コンピュータソフトウェア」を保護対象に含みます。
APaaS上で構築されたアプリは、その設計・開発者(自然人・法人)が著作権を有します。
著作権の保護範囲は「ユーザーがHAPで構築したアプリの内容」に属し、HAPそのものではありません。

職務著作
企業の場合、従業員がHAPで開発したアプリは企業(法人)が帰属権を持ちます(契約による別取り決めも可)。

委託開発(外注)
著作権法第17条によれば、契約で定めれば委託先/依頼者いずれも著作権を持てるため、発注時は著作権の取り決めが必要です。

APaaSアプリ=ソフトウェア著作物か?
コンピュータソフトウェア保護規則で「命令列・記号列等」がプログラムの定義とされます。
APaaSのアプリ構成は「視覚的エディタで設計されたモデルがHAP上でコード命令列として動作」するため、法的にはソフトウェア著作物と認定される場合があります。
アプリ内でJS/Python等のコードが含まれる場合はその部分も明確です。

著作権登録
中国では登録制を採用。未登録でも権利は成立しますが、登録で契約時の争い・税制優遇(VAT還付)に有利です。
登録は中国版権保護センターで本人申請/代理申請可。

APaaSモデルの登録資料要件

規定では「ソースプログラム先頭・末尾各30ページ」「ソース先頭10ページ+任意50ページ」等の提出必要。
アプリ構成がコードを生成しない場合は資料作成に工夫が求められます。
HAPはパートナー向けに登録資料作成支援も行います。

共同開発の場合の著作権

共同研究・制作の場合、収益分配・権利処分・侵害対応等の契約を明確化することを推奨します。


10. 製品の継続的進化​

HAP Serverは月次バージョンアップ・年次アップグレードで継続進化。月例アップデート(新機能・改善・バグ修正)は公式サイトで公開。

コード管理はSaaS版と基礎部を共有し、モジュールごとの分岐運用を行っています。
Server版はSaaS版より2週間遅れて安定版をリリースし、プライベート運用向けに最適化しています。

最新アップデート日時:2024-11-12